介護保険制度を利用するためには、介護度を認定してもらう必要があります。ですが、認定された介護度は現状と一致しないこともあるのが、介護のあるあるのため注意が必要です。
介護度は、国が定めた方法や基準に基づいて認定されます。身の回りのことができるか、座っている状態から立ち上がるなど複雑な動作ができるか、歩行など移動の動作ができるかなどにより、要支援か要介護になるかが決まってきます。また、問題行動や理解の低下の度合いにより、要介護度が異なってきます。
介護度別の状況区分は設けられているものの、その状態は平均的なものであり、実際に認定を受けたときの状況などで、身近な人が感じる介護度と実際の認定に乖離が生じる場合があるでしょう。介護認定の際に、できないことをできるといったり、頑張ってしまう方もいることも、介護度の乖離につながります。
これは、高齢者が普段は接することがない介護認定員を目の前にして、自分を良く見せたいという気持ちが無意識に働くことが関係しているようです。正確に介護度を認定してもらうためには、いつも身近で見ている人が介護認定時に同席するなどして、実情をわかってもらうようにすると良いでしょう。
ちなみに、介護度に基づいて実際の介護プランを考えるケアマネージャーは、介護度に関係する職業病ともとれる、あるあるを経験するようです。例えば、通りすがりに会う高齢者の状態を見て、要介護度を判断してしまいます。同じく介護職にある人と一緒にいる場合は特に、すれ違った高齢者の介護度について真剣に会話することがよくあるようです。